弾薬庫誘爆と弾薬庫保護スキルの話
よく「弾薬庫保護つけてるのに爆散・中破する」という声を聞くのでその話。
弾薬庫保護(Safe Stowage)
パーク(Perk):弾薬庫の耐久値を増加(+12.5%)させる
例としてIS-7(https://tanks.gg/tank/is-7)の弾薬庫の耐久値を見てみる。
モジュール耐久は210である。
モジュールダメージとは何ぞやって人はwikiを10回くらい熟読すべき。
ゲームシステム - World of Tanks Wiki*
IS-7にスキル「弾薬庫保護」を付けるとモジュール耐久は210*1.125=236.25である。
さて、これでどのような影響が出るのだろうか?
端的に言えば「15㎝級の砲弾が弾薬庫破損判定に成功した場合の誘爆ワンパンが“あまり”起きなくなる“だけ”」である。
105mm級を被弾しても中破しにくくなったりはしない。
以下、詳しく解説。
IS-7の場合、弾薬庫の耐久が140以下になると中破するわけだが、
210-140=70<76(57mm級)<236.25-140=96.25<100(75mm級)<102(150㎜級の自走砲)
となるらしい。
ある程度自分で検証した結果wikiの情報は大体正しい。
Tier10が遭遇する戦場で最もモジュールダメージの弱いフランス自走砲でさえ被弾判定が成功(IS-7から見れば失敗な訳だが)すれば中破してしまう。
まぁ厳密に言えば弾薬庫保護を付けていたから中破にならなかったというケースもあるにはあるのだが、ほぼ恩恵はない。
弾薬庫210の戦車
・ソ連戦車全般
・一部の中華戦車
・60TP
弾薬庫240の戦車
・中華戦車
こいつらにスキルを付けることにより、15㎝級の一撃爆散率は改善される。
ちなみにTier10のほとんどの戦車は耐久260か280であり、弾薬庫保護のスキルの優先度は非常に低い。
むしろ全体的にモジュールが弱いTier8帯に一番効果があるスキルである。
それでも戦友カモ修理の共通スキルに比べれば効果は薄いので、4周目か5周目につけるといいだろう。
なお、113やT-54系を除く無線手兼任装填手は状況判断力>>>弾薬庫保護の優先度。
頻繁に弾薬庫が壊れる戦車はモジュール耐久ではなくモジュール配置のせいなので、修理キットを2個積み(集団戦の場合非常に有効)するか湿式弾薬庫(これはわりとバカに出来ないくらいには効果ある)でも積んでください。
ヒメルズ・エンスクとかの頭出し以外で使うS.Conqや60TPに湿式・ラマー・スタビは一考の余地あり(実際には換気レーション修理2個積みでいい場合が多い)。